最初は調理(副菜のみ)して、お弁当を売るという事業内容が全く想像できず不満しかありませんでした。「出来上がればいいか」みたいな。
しかし、大阪府社会福祉協議会さんのご厚意で場所を借り、お弁当を売り始め、いつも買いに来てくださる人や「おいしかったよ」と言ってくださる人が現れ、その人たちと顔を合わせて交流していくうちに私の意識は変化していきました。「おいしいものを作りたい」と思うようになり嫌いな調理も以前より頑張れています。
不思議な現象ですよね。そうでもないですか?
私のお弁当の話とは少し違うかもしれませんが東京の南青山(港区)に児童相談所を建設するか否かという議論が地域住民と港区の間で紛糾しているというニュースを見ました。どこの誰だかわからない家庭の問題を抱えた子どもたちがやって来たらそれは、不安でしょうね。
賛成している方々もたくさんいらっしゃるようですが「なぜこの一等地に?」「この辺りのランチ単価知ってるんですか?」という反対意見がスキャンダラスにクローズアップされたりもしました。商業地域でもあり、ブランドイメージの低下を危惧する声もあるようです。
しかし、地域住民や行政が顔を合わせて話し合い、建設の後には児童相談所の子どもたちやスタッフと地域住民が交流できるようになっていけばランチやブランドよりも心豊かな経験ができ、地域をもっとよくしていこうという意識改革につながるのではないかと思います。地域の方々の草の根の活動と行政のきめ細かなフォローアップに一るの望みを託し、この動向を見守っていきたいと思っています。2回目のブログを書くとは思っていなかった3回目は回避したいMでした。