とても充実した24日間の実習でした
2月9日から3月15日まで社会福祉士の実習にお世話になりました。
大阪保健福祉専門学校の小寺です。
実習を振り返ると、あっという間であり、毎日新しい発見があり、とても楽しい実習でした。
せふぃろと本館を中心に、ポリフォニー、せふぃろと分室、ギフテッドスタイルとすべての事業所で、メンバーのみなさんとお話させていただいたり、一緒に作業させていただきました。
本館では、てげてげ(お弁当調理)のメンバーさんは皆さん明るく、楽しい雰囲気で、実習初日で慣れない環境で緊張した私を受け入れてくださいました。その後も一緒に作業をさせていただきましが、これまでの経験を調理で活かしているメンバーさん、調理をおこなう中でだし巻き卵の技術がみるみる上がっていくメンバーさん、野菜のカットがとても細かく器用なメンバーさんなどいろんなメンバーさんの姿を発見することができました。
自転車業務のメンバーさんのみなさんは、私に気さくに話かけて頂き、人生経験も豊富で、様々なお話をお聞きすることができました。人とのコミュニケーションを大切にして、やりがいをもって取り組まれている様子が伝わってきました。
本館の空間は事業所内でのいたる所で、同時に様々な話が飛び交わされていました。その空気感はとても賑やかで、メンバーさんたちの「憩い」「つどい」の場所でもあるのだと体感しました。
分室では、Web制作やデザインなど専門性が高い仕事内容と、メンバーさんたちのスキルの高さに驚きました。また、Webに関する知識ゼロの私に対して、いつも丁寧に教えていいただき、とてもうれしかったです。仕事の期日や質がより明確に求められる中で、大変さや悩みもあると想像しましたが、任された仕事が上手くいったときや成果が認められたときの喜びは大きいというコメントも多数聞くことができました。
ギフテッドスタイルでも、動画編集やPC関連のメンバーさんたちのスキルの高さに驚きました。また、梱包や物品発送の業務では、業務効率化のためにメンバーさんがシステムを制作されたことなどをお聞きしました。一見、一人ひとりが個別に仕事をされている空間のように見えても横の連携もおこなわれていることを発見することができました。
ポリフォニーのメンバーさんには、私が計画したアンケートの実施に向けて、アンケート用紙の作成に向けて「なぜ働くのか」、「どのような質問形式なら答えやすいのか」など、一緒に考えてくださり、助けてくださいました。メンバーさんからの素朴な疑問や感想をお聞きすることは、私にとって自分がもっていない視点から考えることができ、とても貴重な機会でした。そして、突然に見学をご依頼しても、和やかに迎え入れてくださるメンバーさんたちの空気感に居心地の良さを感じていました。
このように振り返るとメンバーさんから多くのことを教わり、学ばせていただいたのだと改めて感謝の想いでいっぱいです。
また今回、すべての支援員さんと関わり、それぞれの支援員さんに「就労支援」に対する意見をお聞きすることができました。そこには、多くの視点があり、介入スタイルも違いがありました。それぞれの支援員さんが、メンバーさんの思いを知り、向き合い、考えをもって関わっておられるところは本当に素晴らしく、だからこそ多様な状況にあるメンバーさんの居場所づくりにつながっていくのだと感じました。
私にとって、せふぃろとでの実習は、生涯の中でも、とても貴重な学びと体験の機会であり、本当に充実した24日間でした。事業所内外へ学びの機会を与えてくださり、私の疑問点にいつも対応していただいた実習指導者、そして、すべてのメンバーさん、支援員さんに心から感謝いたします。本当にお世話になりました。ありがとうございました。