はじめまして。
先月からせふぃろと分室に通っています、がらんといいます。
「健康に働いてお金を稼げるようになって、いつか猫といっしょに暮らす」を人生の目標にがんばっているので、大好きな猫のことを書きたいと思います。
私は引っ越しを何度か経験していて、新居での生活がはじまる度に、いわゆる「引っ越しうつ」というか、うつ病の症状の悪化に悩まされていました。
けれど昨年5月に今のマンションへ引っ越してきた時には、それがありませんでした。
理由はおそらく猫のおかげだと思っています。
うちのマンションはペット禁止ですが、大家さんや住人の方達が4匹の地域猫のお世話をしています。なので越してきてからは新居の駐車場で、その猫たちにたびたび会える生活が始まったのです。
環境の変化への不安よりも、「今日は猫さんに会えるかな」というワクワクのほうが大きくて、「猫さんに会えるかもしれないから」と散歩にもよく出かけるようになりました。
黒猫が3匹もいて、最初は見分けることが出来ませんでしたが、大家さんにそれぞれの名前を教えてもらったり、声をかけたり、近づいてきてくれたらなでなでしたり……と関わるうちに、「顔も性格もしっぽの形も全然ちがう!」と誰が誰なのか分かるようになりました。
▼特に人懐っこい2匹の、性格の違いが如実に表れている動画。
毎日のように猫たちに会っていると、彼らの生活の方針みたいなものが、徐々に分かってきました。
外で暮らしているため、季節ごとに全然別の、快適な気温の場所で過ごしていること。
一日のうちかなりの時間、リラックスした姿勢で寝ていたり、のんびりしていたりすること。
時には花の匂いを熱心にかいでいたり、追いかけっこをして遊んだり、各々違う趣味を持っていること。
それは幸せな状態に対する、純粋さのようなものに思えました。
うつ病を治さなきゃと焦っていると、いつの間にか忘れてしまうようなこと。
あるいは忘れてしまうから病気になったのかもしれません。
忘れていたことだけじゃなく、知らなかったことも猫から教わりました。
去年の冬、自宅のドアを開けると、階段の踊り場で猫が日向ぼっこをしている場面に遭遇しました。
晴れている日はたいがいそこに座っていて、射し込んでくる朝日で体を温めているのです。
私は冬の寒さがとてつもなく苦手で、冬季うつのような状態に毎年なり、ぽつぽつと起きられない日が出てきます。
それが毎朝、少し早めに家を出て、猫がいたら隣に腰をおろし、いっしょに日向ぼっこをするようになりました。
人と話すのが怖い日も、猫になら沢山話しかけることができました。
黒猫の体毛は光をよく吸収するので、触れるとアツアツ、ほかほかです。
そして冬の朝日も、今まで思っていたよりずっと暖かく、「冬=さむい!むり!」という強固な印象が少しやわらいだのでした。
成人して10年以上も経つのに、「冬でも太陽の光は暖かい」ということを私は知らなかったのだな、と思って不思議な気持ちになりました。
頑張り方には色々と種類があると思います。
大雑把に分けてみると、ひとつはその場で上にぴょんぴょん跳び続けて、何かを乗り越えるような頑張り方。
もうひとつは、自分に合うやり方や場所を求めて、横方向に移動していく頑張り方。
ストレスへの対処行動を「コーピング」といいますが、後者の横方向への行動を、「ネコーピング」と名付けてみます。
寒かったら暖かい場所を求めて移動して、自分に合った環境で過ごす。
ストレスに耐えて留まるよりも、心地よいと感じる場所を探し、知って、リラックスしながら頑張る。
いつも仕事となると肩の力を抜くことができず、いつの間にか無理をしては病気を再発してきましたが……
支援を受けられる、自分を活かせる場所を求めてせふぃろとへやってきて、そういう生き方へ一歩踏み出したところです。
と言いつつ、このブログも書きながら「変なことを書いてしまってないだろうか」などと不安になってます。
テキストエディタの白い光を知らず知らずのうちに我慢して、頭も痛くなってしまったり。
道のりは長そうですが、ぼちぼち慣れていけたらと思います。
がらんでした。