こんにちは!相変わらずブログリレーを詰まらせているはしくれです。
写真をあらかじめ用意していたはずなのにどうしてこうなった。
毎日仕事に追われている間にブログを2か月も詰まらせてしまいました。半袖を着ていたはずがいつの間にか衣替えが完全に終わっていました。季節の流れが早すぎるのではないかと思う今日この頃。
さて、今回の記事の内容は以下の通りです。
- せふぃろとでのお仕事
- 趣味と近況
目次
せふぃろとでのお仕事
前回のブログから1年余り、印刷物・WEBサイト・スマートフォンアプリのUIのデザインからイラスト製作、WEBサイトのコーディング・管理など、たくさんのお仕事に関わる機会がありました。
仕事を通じて学ぶことは今でも多く、躓いたり苦悩する場面も多々ありますが、それだけ充実した仕事が出来ているという事だろうなと思います。
今回は私が関わった仕事を一部ご紹介します。
発達が気になる子どものママ・パパへ
自閉症スペクトラム障がいなどにより、発達が気になるお子様を抱えている保護者向けのWEBコンテンツです。保護者の方たちの子育てや教育に対する不安を和らげるように、WEBデザインに関してはやわらかめの色彩を、ページに使用するイラストは優しいテイストになるよう心掛けました。
大阪府住宅供給公社 キャンペーン
こちらは主にタイトルロゴ周辺のイラストおよびグラフィックの製作とチラシのレイアウトのお手伝いをさせていただきました。
2019⁄05⁄29追記:現時点でリンク先は他社が制作したものに変更されています。
超陣取合戦 陣風烈火伝
自社制作のオリジナルカードゲーム”陣風烈火伝”のカードやフィールドのグラフィックデザインとWEBサイトのデザインおよびコーディングを担当しました。
なお、カードゲーム本体に関しましてはイエローサブマリン様やボードゲームショップDDT様でお求め頂けますのでご興味ある方は是非。
趣味と近況
とある夏の日、某雑貨店をうろついていたらこんなものを見つけました。
PCアイコンポーチなるガチャです。
パソコンを使われる方にとっては見慣れたこんなアイコンやあんなウィンドウを再現した布製ポーチです。
ただ単にアイコンのイラストをプリントしただけというものではなく、アイコンの形の再現性(PDFアイコンのインデックスの形)やファスナーの付け位置(ゴミ箱アイコン)にまでこだわっており(特に圧縮ファイルのクオリティの高さは必見)、1回200円と昨今のガチャ景品としては比較的リーズナブルな価格設定と相まってあっという間に完売してしまった大ヒット商品です。
思わず回してしまった方も多いのではないでしょうか?
私も見た瞬間に「これは・・・!」と思ってしまい、何度も回してしまいました。(結局一番欲しかったエラーウィンドウは出ませんでしたが・・・)
そして手に入れたアイコンたちを見て以前から温めていたアイデアを形にする事にしました。
それがこちら。
そう、あれです。
某林檎のパソコンを使う人ならば何度でも見る羽目になるであろう”あのカーソル(※リンク先閲覧注意)”をポーチにしてしまいました。作者は一体何を考えているのでしょうか。
今回はその製作過程を記事にしてみようと思います。
例のごとく長々しい内容なので、本当にお時間のある方だけぜひお付き合いください。
(一部の人にとって)恐怖!レインボーカーソルポーチ
どんなアイテムにするのか
イメージはこんな感じです。
まず、”あのカーソル”にはOSXのバージョンによって(私が知っている限りでは)2種類存在し、Yosemite以前のガラス細工のようなデザインのものとUIデザインがガラリと変わったEl Capitan以降のフラットなデザインのものがあります。
前者は既に海外サイトでグッズが作られていたり某メディアサイトの記事で電子工作が作られていたりしますが、後者はまだ作られていないようであるのと布ポーチとして作る際の風合いを考えた結果後者のデザインを採用しました。
また、”あのカーソル”は元のグラフィックの特性上、両面同じ柄で作ることができます。
片面を柄で作ってもう片面は無地で作るという選択肢もありましたが、今回は両面同じ柄で作る事にしました。
また、最近ではインクジェットプリンターで印刷できる生地を使うという方法もあります(前者のデザインならばこちらの方が映えるでしょう)が、今回はパッチワークよろしく各色の布地を縫い合わせて一つの柄にしていく方法をとりました。
マチ(側面)は収納性を考えて少し広めに取り、円のおよそ半周分をファスナー部分として取る事にしました。
型紙をつくる
イメージが固まったら型紙を起こします。
私は手書きで型紙を起こす事もありますが、今回のような幾何学図形(円や長方形など)が多い作品の型紙を起こす場合はIllustratorを使う事が多いです。
数値入力で正確な寸法の円と長方形が素早く描けるので型紙を起こすのにはとても重宝します。
柄のパーツは円を描き、それを中心に曲線を引いてパスファインダーで分割して作りました。
なお、今回の作業は基本的に中表(縫い合わせる2つの布が表面同士で合わさっている)の状態で縫い進めていくので、型紙はすべて左右反転した状態で出力します。
生地のカットと縫製
型紙が出来たら必要な材料をそろえて縫製に入ります。
- 手縫い糸(1色~布地の色に合わせて用意)
- 縫い針(布地が重なって分厚くなるため、短めのものがいいと思います)
- 待ち針(しつけ糸/テープや事務用クリップでもOK)
- ハサミ・カッターナイフ
- チャコペン
- アイロン(※接着芯を使う場合のみ)
必要な道具(※手縫いの場合)
- 厚紙・ボール紙(型紙用)
- 表地用の布(赤・橙・黄・黄緑・水色・紫の6色/素材はお好みで)
- 裏地・側面用の布(色はお好みで/表地より少し厚めのものがベター)
- ファスナー(色はお好みで):170mm
- ファスナーの留め具(上止・下止/※ファスナーをカットする場合は必要です)
- 接着芯(※任意)
材料
今回はミシンを使わずに手縫いだけで作りましたが、慣れている方はミシンを使った方がきれいに仕上がると思います。
作り方
- 型紙を切り抜き、生地に写す
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プリントアウトした型紙はコピー用紙のままだと生地に写すことができないので、まず厚紙を貼り付けて型紙自体に厚みをつけてから生地に写します。
型紙を写すために使うペンですが、筆記用のペン(サインペン、ボールペンなど)は仕上がりが汚くなったり洗ってもインクが落ちなくなってしまいますのでおすすめしません。手芸用品店で取り扱っているチャコペンシルや洗濯しなくても自然に消えるタイプのチャコマーカーがおすすめです。
縫いしろは型紙を写し取った後に全てのパーツに約5mmずつ取ります。 - 生地をカットする
- 型紙を写した生地を裁ちばさみやカッターナイフでカットします。
直線部分はカッターナイフで切ったほうが確実できれいです。曲線の多いパーツははさみで大まかに切り取ってから小さな手芸ばさみで細かく切るのがやりやすいと思います。 - 柄を縫い合わせる
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型紙通りにすべての生地(ピース)のカットが終わったら、まずは柄の部分から縫い始めます。
最終的には画像のように裏返した状態で時計回りに赤→橙→黄→黄緑→水色→紫の順番で丸い虹が出来上がるようにします。
どのピースを縫い合わせるのかわからなくなる場合は、まず隣の色同士で2つずつに分けて縫い合わせてから一つに繋げ合わせると失敗しにくいです。
今回はこのパーツを表と裏で2つ分作りましたが、前述のとおり片方のみでも大丈夫です。 - 3と裏地を縫い合わせる
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3のパーツが出来たら裏地を縫いつけます。生地の薄さに不安がある場合は表地と裏地の間に接着芯を挟みます。 - マチの表地と裏地を縫い合わせる
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ポーチ側面のマチ部分(ファスナーをつけない部分)を作ります。
表地と裏地を縫い合わせるだけですが、4と同じように生地の薄さに合わせて接着芯を挟みます。 - マチとファスナーを縫い合わせる
- ファスナーと付け足し分のマチパーツ(具体的な計算例は5のパーツ-(ファスナーのチェーン幅+マージン10mm))を縫い合わせます。
- 5と6を縫い合わせる
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5のパーツと6のパーツを片側だけ縫い合わせます。
なぜかというと8の工程で作業をしやすくするためです。 - 4と7を縫い合わせる
4の表・裏のパーツと7のマチ&ファスナーパーツを裏返し、縫い合わせます。
表裏とマチを縫い合わせた後に7のもう片側を縫い合わせて表に返せば完成です。
完成
結果的に画像の通りになりました。柄の部分がしわになってしまいましたが、おおむねイメージ通りに仕上がってくれました。柄のパッチワーク部分の型紙は改善の余地がありそうですね。
型紙を改善したら次のブログにてデータを公開しようかと考えていますのでご興味のある方は後日チェックしてみてください。
当記事で紹介している方法はあくまでも素人のやり方の一例に過ぎません。当記事を利用したことによって生じるいかなる損害やトラブルに対しても責任を負いかねますので、実際に作ってみたいという方は自己責任でお願いいたします。
なお、当作品は実際に使用されているデザイン(著作物)がモチーフであり、第三者の著作権の対象となるため、製作物は個人の利用範囲内(ファンアート)でのみの使用とし、製作物および当サイトで公開されている型紙の販売を固く禁じます。
(for PERSONAL USE)
なんと、某窓版も作ってしまいました。
むしろ、こちらの方が被害者が多そうですね。作者は本当に何を考えているのでしょうか。
こちらについては近日ご紹介しようと思います。
以上、はしくれでした。